■著者
金城正篤
高良倉吉

■内容紹介
現代沖縄の自己認識は、近代沖縄の自己認識を前提にしてはじめて可能といえる。なぜなら、伊波普猷の「沖縄学」が近代沖縄の自己認識の集約されたものだからである。かれの三〇〇編余の論文と二〇冊を超える著書すべてが、沖縄を対象にしていることから理解できるように、伊波普猷はひたすら、沖縄を愛しつづけた。しかし、それにもかかわらず、敗戦の混乱のさ中に、脳溢血でかれは急死した。本書は、伊波普猷の学問的業績を読み取りつつ、近代沖縄史に深く立ち入って今日ある沖縄理解の入門書にしようとするものである。

■目次
1 伊波普猷の人間像(伊波普猷の生い立ち;時代と学問の悩み;沖縄研究者の明暗);2 伊波普猷の沖縄史像(沖縄人の祖先;海南の小王国;島津の侵入と支配;向象賢と蔡温;琉球処分);3 伊波普猷の歴史思想(沖縄史像とその思想;民俗学との出会い;伊波普猷の批判と継承);付録

■シリーズ名等
新・人と歴史拡大版 14