■著者
坂出祥伸

■内容紹介
中国は儒教の国ではない!道教こそが今でも生き生きと脈打ち、人々から篤い信仰を得ている。「道教がわかれば、中国のことはまるごとわかる」と魯迅は言ったが、中国人の精神構造を知るための鍵は道教なのである。では道教とはなにか?この問いに対する答えは単純ではない。なぜなら、道教は教理、哲学、経典を中心にした宗教体系ではなく、呪術、儀礼、戒律を基礎とした民族宗教であって、文献・資料からだけではその全貌を窺い知ることができないからである。本書では文献による歴史的理解は当然のこととして、東南アジアの華人街の現地調査も踏まえ、中国人のこころの拠りどころとしての「気の宗教」の本質を紹介する。冒頭に初学者のための「道教をめぐるQ&A」を付す。

■目次
道教をめぐるQ&A;第1章 さまざまな神々を祀る宮廟;第2章 仙人たちの姿と伝記;第3章 房中術・導引・禹歩―道教に取り込まれる古代の方術(一);第4章 呪言―道教に取り込まれる古代の方術(二);第5章 呪符―道教に取り込まれる古代の方術(三);第6章 煉丹術の成立と展開―外丹の場合;第7章 道教と医薬;第8章 道教の歴史;第9章 日本文化と道教;第10章 現代の道教と気功事情

■シリーズ名等
ちくま学芸文庫 サ39-1