アトムの誕生日である2003年4月7日が、実際の時の流れもこの日を迎え、これを記念したトリビュート・アルバム。手塚治虫氏の実娘である手塚るみ子氏がプロデュースを担当している。アトムの未来的なイメージそのままに、参加アーティストはケンイシイ、レイ・ハラカミ、井上薫、ROVOなど、国内外のクラブ/エレクトロニック・ミュージック・シーンの主要アーティストばかりが顔をそろえた。すべてアトムにインスパイアされたという新曲ばかりで、どのアーティストも個性を十分に発揮しつつ、全体としてもファンタスティックかつドリーミーなムードで統一されている。実にアトムらしいアルバムである。原作では半世紀以上前に登場したアトムと、21世紀のミュージシャンたちによる先鋭的な音とがコラボレートするという、夢にあふれた意義深い作品だ。(小山 守)