■著者
田中徳一

■内容紹介
19世紀末から20世紀初頭、ジャポニズムが流行した時期にヨーロッパに伝わった歌舞伎は、ドイツで翻案され、独自の変化を遂げた。ブレヒトにも大いにヒントを与えたと思われる日本の身体演劇=歌舞伎は、具体的にはどのように受容され、また変容していったのか。知られざる事実を丹念な調査で掘り起こし、丁寧に辿る、異文化交流史研究の成果。フローレンツによる独訳『寺子屋』の日本語訳(著者訳)など、貴重な資料も付す。

■目次
第1章 ドイツにおける『寺子屋』―ケルンおよびベルリン公演(一九〇七~八)を中心として;第2章 ブレヒト『男は男だ』と筒井歌舞伎;第3章 ブレヒト『肝っ玉おっ母』と回り舞台;第4章 カトリンの身体言語と歌舞伎的手法;第5章 ガラス乾板写真「ドイツ歌舞伎」について;第6章 トク・ベルツのドイツ歌舞伎『勘平の死』;付録『寺子屋または田舎塾』(竹田出雲作/カール・フローレンツ独訳)田中徳一訳