■著者
小馬徹

■内容紹介
英国の手による植民地化と、ケニア独立を二つの突出した変化のピークとして展開されてきた、キプシギス社会の現代史。政治環境が激変する一連の過程で、キプシギスの人々は、国家的な中央集権政府による統治に対して頑強に抗いつつ、一方ではその統治制度を徐々に咀嚼・受容して、ついに現在の姿に至る実に大きく劇的な社会と文化の変容を導いた。では、彼らはそれをいったいどのようにして遂げたのだろうか。39年間、38次にわたって現地参与観察調査を続けてきた筆者が、錯綜する現実の諸事象から一貫性のある展望を切り開くための基盤作りを目指して、“人類学的思考”の翼を縦横無尽に羽撃かせる。