■著者
キャロライン・ステシンジャー
谷口由美子

■内容紹介
アリス・ヘルツ=ゾマーは1903年に、チェコのプラハの裕福なユダヤ人の家庭に生を享けた。音楽の才能に恵まれ、第二次世界大戦が勃発するまでは、コンサート・ピアニストとしてデビューを飾り、将来を嘱望されていた。ナチス・ドイツによりチェコが保護領とされると、まず母が、そして自身も夫と幼い息子とともにテレジエンシュタットの強制収容所に送られるが、持ち前の楽天主義と、何よりも音楽に支えられて、過酷な収容所生活を生き延びる(母と夫はついに生還できなかった)。未曾有の悪と憎悪に人生を蹂躙されたにもかかわらず、“憎悪は憎悪を生むだけ”“怒りや憎しみではなく、赦しを”をモットーに、ほほえみとユーモアを絶やすことなく、110歳まで生きたアリス・ヘルツ=ゾマーの、感動的な旅路の物語。