ユーミンが荒井由実時代(1972~76年)に他のアーティストに提供した作品を集めたオムニバス盤。かなり前に同じくソニーから同様の作品集が出ていたが、今回はそれをさらにグレードアップさせた決定版だ。バンバンの「「いちご白書」をもう一度」やハイ・ファイ・セットの「卒業写真」といった有名曲はもちろん、石川ひとみでヒットした「まちぶせ」の三木聖子ヴァージョンや、松島トモ子の「過ぎたことだから」、田中健の「透きとおった夜明け」ほか、いまとなっては相当レアな音源の数々が満載されている。
???70年代の歌謡シーンに果たしたユーミンの貢献度を知るには絶好の1枚であると同時に、若き日の彼女の瑞々しい感性のきらめきを存分に味わうことができる貴重な作品だ。(木村ユタカ)