Luce (Frescobardi & Mondavi)

20世紀を代表する2人のワイン醸造家、トスカーナの名門マルケージ・デ・フレスコバルディのヴィットリオ・フレスコバルディ氏と、カリフォルニアワインの父故ロバート・モンダヴィ氏によって設立されたワイナリー。

フレスコバルディ家は総耕作地1000haを抱え、オルネライアなど9軒のワイナリーを所有し1000年という歴史を誇るトスカーナの名門。一方のロバート・モンダヴィ氏は、カリフォルニアでプレミアムナパワイン「オーパス・ワン」を大成功させたアメリカ最大のワイナリーを所有する天才醸造家です。イタリアとアメリカ、この国境を越えたコラボレーションは、過去に例の無い比類なきワインを造るため、2人の情熱、専門知識を結合させ、伝統と革新の最高レベルでの融合をコンセプトに掲げ1995年に創設されました。

「イタリアの地で、歴史に残る偉大なワインを造りたい」というモンダヴィ氏の夢と、その情熱に共感したフレスコバルディ氏。こうしてイタリアとアメリカ、それぞれの名門ワイナリー同士による史上初めてのジョイントベンチャーが実現。その舞台に選ばれたのが、トスカーナ州でも屈指のワイン産地モンタルチーノでした。その土地の上部は白亜質、下部は粘土質という構成で、双方が得意とするブドウ品種サンジョヴェーゼ、メルロの2種にとって最適な地質でした。当時カベルネ・ソーヴィニヨンが主体のスーパータスカンが全盛期を迎える中で、あくまでもサンジョヴェーゼを活かした斬新かつ魅惑的なブレンドの中にそれぞれのヴィジョンを反映。モンタルチーノ史上初のスーパータスカン「ルーチェ」が誕生しました。ルーチェとはイタリア語で「光」の意味で、生まれてくる全ての人に繁栄をもたらす必要不可欠な要素という考えが由来となっています。

最初の二つのヴィンテージ、1993年と1994年は1997年に同時にリリース。革新的なワインは、僅かな本数を求める人々の熱狂的な騒ぎが起こったほど大きな反響を呼びました。その比類無き品質によってたちまち賞賛を獲得、スーパータスカンとして圧倒的な存在感を放っています。

2004年ヴィンテージからは、全面的にヴィットリオ氏の息子であるランベルト・フレスコバルディ氏がワイナリーを運営。ロバート・モンダヴィ氏の息子ティム・モンダヴィ氏が資本面でのパートナーとしてフレスコバルディに参加するなど、次世代に運営が委ねられた今も、設立当初から変わらぬ情熱が受け継がれています。

ブルネッロ最古の葡萄畑「カステル・ジョコンド」徹底した低収量から生みだされる卓越したスーパータスカン。

ルーチェ・デッラ・ヴィーテが所有するのは、中世の面影を残す小さな町の南東に広がるモンタルチーノ地区カステル・ジョコンド畑。ブルネッロ最古のブドウ畑で、標高420mというモンタルチーノの中でも高地に位置しています。192haの敷地内にある55haのブドウ畑で、大部分は1997年以降に植え替えられ、稙樹率は1ha当たり6100株程という高密度。土地の上部分は、ガレストロと呼ばれる片岩と砂岩が混ざった白亜質の土壌で、水はけが良く有機成分が少ないという、サンジョヴェーゼを育てるのに理想的な条件を兼備。一方、そこから下部分の土地は、粘土質土壌でメルロに最も相応しい土壌が広がっています。

生み出されるワインは、ファーストヴィンテージから2年目の1995年ヴィンテージで早くもワインスペクテーター誌トップ100にて41位、93点の高評価を獲得し一躍その名を知らしめ、現在でも毎年90点以上の高得点を獲得。更に世界的なワイン評論家ジェームス・サックリング氏による My Top 100 Italian Wines にてトップ10にランクインするなど、その実力の高さを不動のものとしています。その後もルーチェ・デッラ・ヴィーテは、2003年にカステル・ジョコンドのサンジョヴェーゼ100%を使用したブルネッロ・ディ・モンタルチーノをリリースするなど、比類なきワインを生み出しています。

ルーチェ 2012〈20周年記念ボトル〉

初リリースから20回目の記念ボトル登場。2012ヴィンテージは、20周年という、アニヴァーサリーにふさわしい理想的な出来ばえ。

世界的に専らサンジョベーゼ種の品質価値が認められていたブルネッロ・ディ・モンタルチーノの地で、サンジョヴェーゼ種とメルロー種というセパージュを、初めて取り入れたのが、この「Luce」です。

2002年からは、一切の責任が委ねられたLamberto Frescobaldi(ランベルト・フレスコバルディ)が、この地に由来するサンジョヴェーゼ種という伝統品種と、モンタルチーノに1976年に導入されたメルロー種の融合を遂げた「Luce」の歴史を刻み続けています。

2012年ヴィンテージは、1992年にヴィットリオ・フレスコバルディ氏とロバート・ジェラルド・モンダヴィという現代ワインの歴史における二人のリーダーが夢の結実であるルーチェを初リリースして20回目のルーチェ。

雨の多かった春の後に訪れた夏の気候条件はほぼ理想的なもので、乾燥した日が続き、昼と夜の寒暖の差が大きかったため、ブドウの中のアロマのもとになる成分がポリフェノール類のバランスの取れた凝縮感をもたらしています。太陽の光と熱が相乗効果をもたらして、2012年ヴィンテージにエレガンスと力強さに加え、すばらしいアロマの複雑さを加えました。ダークルビーの色味で、力強い、複雑な深みのある香りがします。スパイシーなクローブや胡椒の繊細なニュアンスがあり、黒いリコリスやバルサムのニュアンスも現れ、贅沢なアロマの混合物を作りだします。味わいは、控えながら、フルボディで、ビロードのような柔らかさが広がり、香りはとめどない進化を続け、かすかなスモーキーフレーバーが初めから余韻に至るまで続きます。
記念すべき年を祝し、2012年は、ひときわ華やかな記念ボトルとなっています。

濃いダーク・ルビーの深みある外観。ブラックカラントやブラックベリーのエネルギーに満ちた香りが立ち昇り、スパイシーなクローヴや黒コショウの繊細なニュアンスが贅沢さを醸し出しています。今はまだ、堅固とした印象ですが、ビロードのような柔らかさが口内に広がり、濃縮した果実味とボリューム感がバランスを保つゴージャスな造り。20周年に相応しいエネルギーに満ちた魅力溢れる一本です。

色・タイプ 赤/フルボディ/辛口
品種 メルロ、サンジョヴェーゼ
容量 750ml
産地 イタリア トスカーナ州