ことの始まりは、一人の少女の死だった…。
発端は寂れた村には良くある話。
娘を人買いに売り渡そうとした母親の元から、
少女は幼馴染との少年と逃げ出した。
幼い二人が必死になって暗い山道を走り続け、
たどり着いたのは一面の鈴蘭の草原だった。
喜ぶ少女に少年は鈴蘭には毒があるから離れようと言う。
だが少女は今までのツライ生活を思い出し、
楽に死ねるならこのままでもいいと言い出す。
少年は少女が大好きだった。
少女と離れるくらいなら!と家から連れ出したのに、
少年の腕の中で少女は眠るように死んでしまう。
そして少年の叫び声だけが鈴蘭の草原に響き渡っていた…。