■著者下田健太郎■内容紹介本書では、水俣病の経験を、運動・訴訟や社会的状況のみならず、個々人をとりまく生活世界とも連動しながら、記憶が紡がれてゆくプロセスとして描き出し、チッソが水俣に工場を設立して以降のおよそ二〇年という時間軸のなかに位置づけてゆく。モノや語りに表象される過去の水俣病経験ではなく、モノや語りを媒介としながら、今なお生きられる水俣病経験のダイナミックなありよう、被害/加害の対抗図式を超えて、「当事者」の“顔”を描き出す、気鋭の力作。