19世紀の最も著名な女性のひとり、その波乱に満ちた生涯。ピアニストにして作曲家、演奏会の主催者、教育者であり、芸術家として新しい美学の規範を確立したクララは、同時代の音楽界に大きな足跡を残した。しかし、偉大なローベルトの影にあって、世間ではあくまでも「シューマンの妻」でしかなかった・・・。本書は、定評あるロロロ伝記叢書の一冊で、あまた俗流解釈を排した堅実な伝記である。
本書は、できるだけクララ本人や関係者の生の文章を引用し、それをつなげて方向性を作り出してゆくという構成をとっている。したがって、憶測