新実徳英最新女声合唱曲集。テキストに松尾芭蕉の紀行文「奥の細道」の中より越後・越中・越前の旅の途で詠まれた俳句を選び3章からなる曲集に纏められた。―僕が改めて思ったのは、この旅がなまじの覚悟で計画されたものではない、「道路に死なん、是天の命なり」というものだったこと、もう一つは、『奥の細道』が単に「旅の日記文学+俳句」などではなく、「奥の細道」を舞台にした創作なのだ、ということである。―「虚実の皮膜」とは芭蕉の謂。創作の極意がそこにあるとしたら作曲にも同じことが言えるだろう。外界(宇宙)、内界(人間)の間