幕末
連絡の途絶えた父を捜すため京を訪れた少女・雪村千鶴は、 奇なる縁により新選組と行動を共にすることになる。
それから四年―慶應四年の幕末最後の年、 千鶴は新選組と共に幕府の明暗を分ける鳥羽伏見の戦いに関わった。 しかし、戦は幕府側が敗れ、 新選組は江戸への退却を余儀なくされたのだった。
千鶴や新選組幹部にとって数年ぶりに戻る江戸だが、 そこには懐かしさや感傷はなかった。 失意の中、江戸に戻った隊士たちは、 考え方や譲れないことで大きく揺らいでいく。 そして、大切なものを守り貫くために人ならざる者― 羅刹―として生きることを選択する隊士たち。
幕府や新選組が崩壊するなかで、信念と志を胸に刃を振るう男たちと、 彼らの背中を追って共に歩むことを選ぶ少女の物語―。 |