2017年、仙台市の「女声合唱団木声会」の委嘱作品。 「人びとの思いがぶつかり合ったりすれ違ったりする現代社会を、石垣りんの言葉の力で照らしてみたい」と、満を持して作曲家が初めて石垣りんの詩に向き合った作品。詩人の比較的明るい詩風のテキストが選ばれている。全5曲。

<まえがき>

 石垣りん(1920?2004)の詩集は、私が二十代の頃からずっと本棚にあって、時々開いて読み返したりしていますが、作曲してみようと思ったのは本作に取り組もうとしている時期が初めてでした。文学作品には出