■著者
黒島伝治
葛西善蔵
杉浦明平
■内容紹介
働きづめの五十年、「貧乏たれ」の人生を倅に味わわせるのは忍びない、と息子の中学受験を決意した源作。だが聞きつけた連中は分不相応と悪口を言い…。村の因習に翻弄される切ない親心(黒島伝治『電報』ほか一篇)。馬の腹から出た石はどうやら貴重なお宝らしい。噂を聞いた三造は取り戻そうと躍起になって…(葛西善蔵『馬糞石』)。土地ころがしに票集め、詐欺まがいの裁判沙汰。巧妙にして鮮やかな次郎の悪人ぶりと、農村の退廃を描く杉浦明平『泥芝居』。欲望、噂、猜疑心。濃密な人間関係が浮き彫りになる。
■シリーズ名等
百年文庫 83