終戦の6年後である1951年に戦争や権力に対して書かれたこれらの詩は、多くの示唆と警鐘をわたしたちに与えている。この詩人の言葉を借りて、今、日本を取り巻く様々な状況の中での作曲者の偽らざる心境を音にしたのがこの作品である。「女」「崖」「雪崩のとき」のあとに、「Te Deum」に現れるテキストに付曲した「Miserere nostri, Domine」が続く。<まえがき> 私がこの曲を書き上げたのが、2016年である。世界のバランスが『雪崩のように』崩れていくのを実感しながら