フリーマン・ヴィンヤード&ワイナリーはケン・フリーマン氏と奥様のアキコさんによって2001年に設立されました。 世界に匹敵するワイナリー設立を実現するために、冷涼でなだらかな斜面に植えられているブドウ畑を中心に、300を超える畑や栽培農家の視察を始めます。その結果、選んだのは霧に覆われ海岸から内陸に吹き込む冷たい海風に影響されるソノマ・ヴァレーの生産地でした。そこで育つブドウはゆっくりと成熟し、フレッシュな酸が保たれ、とてもピュアでフレーヴァー豊かに育ちます。

フリーマンのワイン・スタイルはカリフォルニアはもとより、世界からも注目を浴びるようになり、各国の著名レストランのワインリストに採用される、小さいながらも著名なブランドに成長しました。

2015年4月、安倍晋三首相を招いて行われたバラク・オバマ大統領のホワイトハウス公式晩餐会に、2013年ヴィンテージのRyo-fuシャルドネが供され、一躍脚光を浴びます。


2016年現在、アキコさんはカリフォルニアで唯一の日本人女性ワインメーカーとして、つつましく切れ味を持つ高品質ワインを造り続けています。

2015年4月28日、ホワイトハウスで安倍首相を招いて行われた公式晩さん会にてサービスされたのこのワインの2013年。


カリフォルニアで唯一の日本人女性ワインメーカー
アキコ・フリーマンさんがフリーマン・ヴィンヤードで造るワイン。







冷涼なロシアン・リヴァー・ヴァレーの、キーファー・ランチ
ハインツ・ランチ、ブラック・エメラルドの畑主体で造られ
100%フレンチバリックで熟成。

ラベルに「涼風」とある。豊かな構造と優れた酸があるという。

生産量はわずか542ケース。


2002年「アメリカでブルゴーニュのような繊細なワインを作ろう!」という熱い想いを胸に、ワインを造り始めたそう。

当初は、すべてのブドウを生産農家から買っていたそうですが、他のワイナリーとは違う「こだわり」を持っていたとのこと。

「普通アメリカではブドウを重さで買い取りますが、フリーマンの場合は収穫されたブドウの重さ(何トンか)ではなく「ここからここまで」と、畑の中でも特に立地のよい場所を選び、とれるブドウがその年多くても少なくても収穫量によらず、区画で買い取るという契約をしています。」

つまり、重さに比例して金額を払うわけではないので、 農家は、より沢山のブドウを作ろうとせず、ブドウの房の数を減らすなどして、よりクオリティの高いブドウを作ることに専念、協力してくれるわけです。
アキコさんご自身も、畑に何度も足を運び、常に生育状態を見て、リクエストをしたり、収穫のお手伝いもされるそうです。


基本的に、フリーマンは1エーカーから2トン、収穫の多い年で3トンのブドウ生産、収穫量を目安としています。他のワイナリーでは1エカーから7〜8トンもブドウを実らせるところがあるので、フリーマンでは収穫量が少ない分、ブドウの凝縮感とクオリティの良さが違います。


かつてセバストポルは「寒すぎてリンゴしか実らない土地」とされていた。それでも、この気候でも涼しい気候を好むピノノワールとシャルドネなら育つと考えた人たちがブドウを植え始めたところ、見事に育ち、今ではリンゴ畑がどんどんブドウ畑に変わってきている。

20年前にキスラーの造り手がピノノワールを植えたのが最初といわれ、フリーマンのブドウ畑のひとつは、キスラーの畑と隣合っている。


ソノマの西側は、特に涼しい地域(グリーンバレー地域)にあり、海に近いため、朝夕に海からの風が入り、ものすごく霧が出て温度が下がる。
このため日中と夜との寒暖の差が大きく(夏場は、昼間は華氏90度(摂氏32度)で、夜は華氏50度(摂氏10度)くらいになる)そのためブドウの味が凝縮する。


一般的に多くのアメリカのワイナリーでは、葡萄が熟し切るまで葡萄を収穫しない。だいたい糖度が30度になるまで待つが、フリーマンでは、収穫の目安を糖度24度としており、葡萄の酸味がまだちゃんと残るうちに、収穫する。
フリーマンでは(酸味と凝縮感の)バランスのよい、繊細でエレガントなワインを作りたい思っているので、収穫の時期がとても大切なのである。

またワインを成熟させるためのオーク樽はすべてフランスのものを使っている。毎年30%が新しいもの、30%が1年もの、30%が2年ものとし、3年経ったら大手のワイナリーに売却する。


ピノノワールのクローン(接木をしてぶどうの良さを改良していく)は、畑によっていろいろであるが、一貫して(ブルゴーニュなどの)デジョン系のクローンを使用している。クローン同士の組合せによってもだいぶ味が変わってくる。


アキコさんに「フリーマンのワインを一言で表現すると?」と伺うと「日本人である私(アキコさん)が、繊細な味覚をもつ日本人に合ったワインを作っていると自負していますので、日本のお食事にもぴったりマリアージュするワインといえると思います。それは、和食という狭い意味だけではなく、日本人の好む食事や味という広い意味でのことです。」と語られました。