■著者
安達正興
■内容紹介
私費を投じて佐保川に石橋を架け、自身のアイデアによる夥しい石造物をお抱えの石工に彫らせた吉村長慶。維新前の奈良まちに生まれ、宇宙菴と称し三尺将軍と親しまれていた長慶は、珍しい石灯、如来像や大黒を近畿各地の社寺に奉納したほか、「如来道・宇宙教」を唱導し、僧籍に入って佐保山の麓に長慶寺を開基した。生涯に制作した二百を超える特異な刻文碑や石造作品が今も各地に遺されている。激動の明治・大正・昭和を生き、既成権威にひとり立ち向かった奇豪の人・七十八年の生涯を石の作品を追って読み起こす。長慶著作出版物資料、石造物総合目録を付す。