全国大学音楽教育学会の創立25周年記念事業として編纂された子どものうた曲集。明治維新以降、国家的な初等教育改革を通じて、急激に推し進められてきた西洋音楽受容の一方で、子どもたちのまわりにはあそび歌を中心に、日本古来の節も根強く残されてきた。明治期の文部省唱歌、絵本唱歌から、大正期の「赤い鳥」運動、戦前の一時的な衰退、第二次世界大戦後、多くの現代作曲家が奇跡的な秀作を次々と生み出した時代を経て、放送メディアの進展によって子どもの歌の様相が次第に変容していくさまが、厳選された全153曲のなかからたどれる。