メンデルスゾーン(1809~47)の代表作《無言歌集》より、本書は第1集から第8集まで全48曲を収録する。メンデルスゾーンはショパンやシューマン、リストらロマン派の作曲家と同世代で、ピアノが飛躍的に普及し、傑作ピアノ曲が数多く作られた時代に活躍した。その中で、無言歌は当時から絶大な人気を博し、後世にも大きな影響を与えたが、「無言歌の作曲の際に何を考えていたのかと問われるならば、それは、そこにある歌そのものだと答えよう」というメンデルスゾーンの言葉のとおり、「ピアノによる歌」であることに、大きな特徴がある。