■内容紹介
カーボンナノチューブは、1991年に日本で発見されたオリジナルの材料であり、ここ数年その特異な物性が相次いで実証され、ナノテクノロジーの先駆けとして注目を集めている。高い電気伝導性、大きな磁気抵抗、走査プローブ顕微鏡、電界放電型電子源、ガス吸蔵など、その特性をいかした新しい機能材料の実現が期待されている。本書では、個々の解説からナノチューブの全体像を引き出すとともに、その応用に焦点を合わせ、さまざまな開発事例を日本を代表するナノチューブ研究者が執筆している。月刊『機能材料』誌の2001年5月号「カーボンナノチューブ特集号」をそのままに単行本化したものである。

■目次
カーボンナノチューブの魅力;カーボンナノチューブの概要と課題;単層、多層ナノチューブの生成と精製;カーボンナノチューブ量産技術の進展;カーボンナノチューブの生成機構;ナノチューブを用いた走査型プローブ顕微鏡;カーボンナノチューブ電界放出ディスプレイの最前線;単層カーボンナノチューブへのインターカレーションとリチウムイオン電池特性;カーボンナノチューブのガス吸蔵;カーボンナノチューブの電子状態と電気伝導;カーボンエレクトロニクスの現状と未来;ナノチューブの光物性;フラーレン入りナノチューブの生成とラマン効果;フラーレン入りナノチューブから作る2層ナノチューブ:ナノメートル試験管;カーボンナノチューブからBNナノチューブへの置換反応;タンパク質ナノチューブの第一原理電子論