【 ドイツ対戦車自走砲 マーダーIII について 】 ■1941年6月、ソビエトに侵攻したドイツ軍は重装甲のKV I やKV II、そしてT34など予想外のソビエト軍新鋭戦車に遭遇しました。特にT34は1 000m以上の距離からあらゆるドイツ軍戦車の正面装甲を打ち抜く強力な76 2mm砲と分厚い傾斜装甲を備える革新的な戦車でした。当時ドイツ軍歩兵部隊が備えていた最良の50mm対戦車砲38型による近距離射撃でも、T34の正面装甲表面に傷を付けるだけだったのです。この最前線の窮状を救うため、ドイツ軍は緊急対策として旧式化していたチェコ製38(t)戦車の車体にソ連軍から捕獲、改良した長砲身7 62cm砲を搭載した対戦車自走砲マーダーIII Sd Kfz 139 を投入、より強力な新型戦車や自走砲が登場するまで前線の危機を支えたのです。■このマーダーIII Sd Kfz 139 は北アフリカ戦線にも送られ、その高い攻撃力によって「ドイツ軍が88mm砲搭載の自走砲を投入」という誤報がイギリス軍内部に伝えられたと言われています。その奮戦の様子はタミヤニュース2001年4月号(Vol 383)の「ルエイサットリッジのマーダーIII」