■著者
青木敦子

■内容紹介
自律は自由と平等の輝かしい理想を人間に授けるとともに、残酷な宿命への覚醒をももたらす。カント哲学を批判的に継承したシラーは、その一帰結を戯曲『ヴァレンシュタイン』で克明に描いた。栄光の絶頂にある将軍を襲う無気味な影たち。自身に従えていたはずの近しいものたちが次々と裏切りのシルエットへと反転し、ついには将軍を死へと追いやる。その暗い表象の諸徴候を細やかに読み解き、シラー研究を新局面へといざなう力作。

■シリーズ名等
古典転生 9