録音という「幻」を追い求めたカラヤン。彼は、何を求めていたのか。「カラヤンらしさ」の本質に、大胆な推理で迫る、ミステリタッチの新タイプ音楽論。推理のための手がかりは、録音そのもの、ジャケットのデザイン、そして、数少ないカラヤン自身の証言・・・評論家が「業界の事情」で広めた根拠なき俗説を排し、自分の耳と感性で捉えたカラヤン芸術を、流麗な文章で綴る。クラシックジャーナル掲載時から轟々たる反響を呼んだ、裄野條の渾身の