■著者
飯島太千雄
■内容紹介
本書は、「古今集」「万葉集」「和漢朗詠集」などの勅撰、私撰の歌集や「貫之集」などの私家集を書写した平安時代の古筆より、同一の和歌を書いた古筆を集め、歌ごとに編成したものである。参考に江戸時代の良寛の書写した歌集と自詠歌を加えた。収録歌数は、良寛も含め110首、収録した古筆は、73種、374点である。
■目次
わが宿の池の藤なみ咲きにけり山ほとゝぎすいつか来鳴かん―読人しらず(古今集);花の色にそめしたもとのをしければ衣かへうき今日にもあるかな―源重之(和漢朗詠集);春すぎて夏きたるらししろたへの衣ほしたりあめの香具山―持統天皇(万葉集);藤波の散らまくをしみほとゝぎすいまきの丘を鳴きて越えきぬ―読人しらず(万葉集);このごろは五月雨ちかみほとゝぎす思ひみだれて鳴かぬ日ぞなき―読人しらず(後撰集);夏草は結ぶばかりになりにけり野がひの駒やあくがれにけん―源重之(重之集);山里も稀らなりけりほとゝぎす待てども鳴かぬ声を聞くかな―中務(中務集);川風の吹く夕かげに限るべしはらふることぞ涼しかりける―平兼盛(兼盛集);あはれてふ事をあまたにやらじとや春におくれてひとり咲くらん―紀利貞(古今集);わが宿の垣根や春をへだつらん夏きにけりとみゆる卯の花―源順(和漢朗詠集)〔ほか〕
■シリーズ名等
名歌古筆集成 第三巻