
ワイン・ウッド・フィニッシュなるブランドの肩書きを持つシングルモルト。そう言えばウイスキーがこの世に放たれてどれほど経ったのでしょう。ワイン樽でウイスキーを熟成させる手法も、ウイスキー工程の大事な要素の一つ。ではウイスキー樽でワインを熟成させたら?とちょっとした思い付きを本気の遊び心で試し、ついには2年の開発期間を経て本気のワインをこの度発売させた、豪州のジェイコブス・クリーク。
その新たなワインのキーワードは、『樽熟成を2回』。豊潤にしてソフト、スムーズながら複雑味や凝縮感を多分に含んだバランスの良さ。一旦ワイン樽で熟成させた後、カベルネソーヴィニヨンはより滑らかな印象を加える為、アイリッシュ・ウイスキー樽に。シラーズは深みある存在感を強める為、スコッチ・ウイスキー樽にてそれぞれ更なる熟成をさせました。
そして2回の樽熟成によってもたらされたのは、果実の味わい・タンニン、そして樽の要素が見事に丸くまとまった奇跡のバランス。ともすればクレイジーなワイン造り。しかしその考えも意に介さず、ジェイコブス・クリークはクールにそしてスタイリッシュに1本のワインに仕立てました。この驚きのワインは多くの人を魅了していきそうです。
鮮やかなカシスの香りと、ミント、ダークオリーブとカラメル。
明瞭なタンニンが口いっぱい広がり、その後熟成したカシス、オリーブのタポナートと複雑なセイボリーのニュアンスが感じられます。繊細で埃っぽい洗練されたタンニンが、トーストのような複雑な味わいをもたらし、素晴らしい後味へと導きます。年季の入ったアイリッシュウイスキーを熟成したアメリカン・オーク樽で更に数ヶ月ほど熟成させる「ダブル・バレル仕上げ」が、無数のフレーバーの層を統合し、卓越した豊かさを口中にもたらします。