■著者
寺田隆信

■内容紹介
一五世紀のはじめ、二九年間に七度も大船隊を率いて、東南アジアからインド・アフリカ東岸にまで及ぶ広い海域に活動した鄭和の事績は、人々を驚かせる。しかし、それは規模の大きさや華々しさのみで注目されるべきものではない。八世紀の唐末以来、時代をおって発展してきた海上貿易の歴史を前提としてはじめて、大航海はなりたつ。「大航海時代」以前に、東・西アジアの二つの世界は、海路でつながっていた事実を、見逃してはならない。本書は、当時の航海術や造船技術にもふれながら、鄭和の事績をイスラム新史料にも目をくばりつつ書き下ろした労作である。

■シリーズ名等
新・人と歴史拡大版 21