バロック・チェロ奏者にして音楽界随一の名文家が滋味豊かに綴る古楽の歓びに満ちた最新エッセイ集。通奏低音は時に面倒な仕事である。しかしそれは、込み入った過程を経て出来上がる様々な工芸の世界にも似て、大量生産とは違う味わいの音楽造りに必要な理解と技術なのである。──「あとがき」よりバロック音楽の演奏になくてはならない「通奏低音」。古楽がブームを経て音楽ジャンルのひとつとして定着した現在でも、「通奏低音とは何