映画『トイ・ストーリー』のバズ・ライトイヤーが活躍する本作品は、いずれ公開予定のTVアニメシリーズの導入部として、ビデオとDVDのためだけに作られたものだ。本作品では新たな脇役たちが登場する。バズの宿敵である悪の帝王ザーグは、奪った「ユニ・マインド」で3つ目の緑星人をマインドコントロールし、宇宙征服を企む。小さな緑星人たちは、スターコマンドシップを動かすために欠かせぬ支援部隊だが、心をひとつにまとめなければ使いものにならないのだ。ギャグ満載の冒険を通じて、バズは新しい仲間とともに「チーム・ライトイヤー」を結成する。メンバーは、やたらと熱血だがウドの大木のエイリアン“ブースター”と、敵エイリアンのできそこないロボット“XR”(実験用レンジャーExperimental Rangerの略)だ。お約束のおてんばな紅一点として、タンゲア星のミラ・ノヴァ姫もチームに加わる。映画では3次元CGグラフィックだったバズも、ここではニ次元の手書きアニメーションとなっている。1980年代に評判になったTV番組「サタデー・モーニングTV」の実写映像をアニメ化したような仕上がりだ。いかにも、いまどきの子ども向け冒険活劇らしい作品となっている。20年前のTVアニメに比べると特殊効果やおもしろおかしいアクションを多用しているが、暴力を伴わない戦いは実に単調。『トイ・ストーリー』のおもちゃで遊ぶ子どもたちには好まれるかもしれないが、秀逸な映画シリーズのファンになった大人には受けないだろう。(Charles Solomon, Amazon.com)