“海”に関連する近現代の名詩四篇「慕情の海(新川和江)」「郷愁(三好達治)」「帆船の子(丸山薫)」「海の比喩(谷川俊太郎)」をテキストとする女声合唱とピアノのための組曲。これらの詩は海そのものよりも海に投影する人間像に重点が置かれており、音楽はそこはかないノスタルジーと豊かな情感を含みつつ、劇的、詩的な表現が印象的である。ピアノは海の映像的なイメージを想起させ、海の諸相を繊細且つダイナミックに描き出す。人が海に寄せる様々な想い、海の存在、その美しさと神秘、夕べの海、青空と波しぶき、未知なる深海の風景や潮の