オスカー・ピーターソン(p)、レイ・ブラウン(b)、エド・シグペン(ds)という59年以来不動のメンバーで62年12月にレコーディングされた、オスカー・ピーターソン・トリオのスタジオ録音盤としては最高傑作といえる作品。
???生のど迫力感こそないが、短い曲で2分半、長い曲でも5分半とコンパクトにまとめられている。確かなテクニックに裏付けされたピーターソンの安定したピアノ・プレイを中心に、充実した演奏内容とジャズ本来の醍醐味が凝縮された秀作である。1曲聴くごとにもう少し、もう少しという気持ちがつのり、ついついリピート・キーに手をやりたくなってしまう本作には、計算されたうえか、偶然の産物なのかは知る由もないが、ある意味ヒット・アルバムの黄金分割さえ感じる。
???ポピュラリティーあふれる、誰からも愛されるであろう要素を十分にもった内容は、ジャズ・アルバムとして完成度が高いばかりか、まさに名盤と呼ぶにふさわしい1枚であろう。(高山武樹)