フランスの作曲家ピュイグ=ロジェによる、ピアノ学習者のための曲集。「アベセデール」とはアルファベットのことで「入門書」といった意味があり、本書では、AからZまでのアルファベット順に並んだ全26曲の中に多彩な音楽が収録されている。各曲を学習していくうちに、ピアノ・テクニックの基礎が自然に身に付くように考えられ、特に左右の手を同等に扱うこと、左右を独立させることを目的として対位法的な曲が多いのが重要な特徴である。調性や旋法を主体にしているが、無調的なパッセージもあり、20世紀音楽の様々な響きが見られるとともに