内容紹介 昔話は、親から子へ、子から孫へ、と何世代にもわたり語りついできたもの。今もたくさんの子どもたちをひきつける昔話を、昔話研究の第一人者、小澤俊夫氏監修のもと、昔話本来の語り口を守りつつ再話した、画期的な昔話絵本のシリーズです。 1.耳で聞いてわかりやすく、読み聞かせの第一歩に最適 しっかりとした骨組みで、ストーリーに力強さがある昔話の独特の語り口は、誰かが一人で考え出した物ではなく、親から子へ、子から孫へと語りつぐうちに磨かれて出来たもの。耳で聞いてわかりやすい昔話の世界に子どもたちは自然に引きこまれていきます。 2.昔話は、子どもの生き方を教えてくれます。 近年、子どもを取り巻く様々な問題が浮上しています。昔話には、「子どもが生きるにはこんなことが必要だよ」「子どもはこんなふうに成長するよ」という、子育ての先輩たちのメッセージがこめられています。また、昔話はこれから世の中に出て行く子どもたちに、知恵や勇気をおもしろい話として話してくれます。 3.時代性と写実性を考証した絵 このシリーズでは、昔話絵本として、画家の方々にも昔話本来の語り口を理解してもらい、時代性と写実性を考証しながら、子どもが見て楽しめる絵を描いていただきました。 著者からのコメント 子どもは昔話を聞いたり、読んだりするのが大好きです。昔話は口伝えされ、耳で聞かれてきたので、ストーリーが明快で、語り口もシンプル、そしてクリアーなものです。 このシリーズには、土地の言葉で記録されたたくさんの昔話のなかから、幼い子にもわかりやすい話をえらびました。そして、お父さんや、お母さん、おじいちゃん、おばあちゃんが幼い子に読んでやりやすいように、昔話本来のシンプルでクリアーな語り口を守りつつ再話しました。ひとつひとつのお話を、私が主宰する昔ばなし研究所の再話研究部全員で、くり返し耳で確かめながら、子どもが聞いて楽しめる文章を追求しました。画家の方々にも、昔話本来の語り口を理解してもらい、子どもが見て楽しめる絵をかいていただきました。 子どもにとって、昔話は親をはじめ身近な大人のなまの声で聞かせてもらうのが、いちばんいいのです。人間のなまの声は不思議な魔力をもっています。録音とはくらべものにならない魅力があります。子どもはなまの声でお話を聞くと、お話のこともその語り手のことも忘れません。なまの声は人と人とを結びつける力をもっています。どうぞこの絵本は、ご自分の声で読んでやってください。 すこし大きい子なら、自分で読むでしょう。その時は、大人は聞き手になってお話を楽しんでください。子どもにとっても大人にとっても、絵本は聞かせてもらうのがいちばんいいものです。読んだあとで子どもに感想などきかないで、おとぎの世界を、いっしょにゆっくり楽しんでください。