新品種「新之助」の開発プロセス
20万株の米から選抜がスタート、最初の選定基準は「米の輝き」
新品種「新之助」の開発は、500 種類の交配によって20万株の品種候補の卵を育成し、食味の特に優れた株を探し出すことからスタートしました。 品種開発中の稲株(個体)は、どれも性質が異なります。米の食味は、炊飯時の米の輝きと約7割相関することがこれまでの研究結果でわかっていました。そのため、株一つひとつの米を炊き、その輝きを確認し、優秀な株を選抜していきました。また、開発をスピードアップするため、温室や石垣島で1年間に2~3回品種候補を栽培し、性質の安定化を図りました。



食味検査による厳しい選抜と猛暑を通過した「新之助」
輝き方で選抜した稲株は、翌年以降、収穫量を増やして食味検査をつづけます。さらに、性質を安定させるために5年間にわたり育成を進め、毎年、米の輝きと食味についてチェックを繰り返します。その結果、選ばれたのが新品種「新之助」です。「新之助」はコシヒカリの遺伝子を25%受け継ぎますが、おいしさのベクトルが異なります。食味試験でコシヒカリと比較されることで、食味が磨かれました。これまでの新潟の品種改良の資産を活かした集大成ともいえる米が誕生したのです。 開発途中の平成22(2010)年は大変な猛暑でした。コシヒカリなど県産米の品質は著しく低下しましたが、「新之助」の品質は落ちることがなく、高温に強い性質が実証されました。
