2008年~11年に作曲された《6つのヴィネット》と、2009年公開の映画『ヴィヨンの妻』の音楽を用いた《4つのロマンス》の2つの近作とともに、1970年17歳のときの作品《青い神話》を収録。この間に、5つの交響曲と10の協奏曲、《プレイアデス舞曲集》や《タピオラ幻景》などの数々のピアノ名曲を生んだ作曲家の、いわば過去と今を知ることができる。若き作品の率直な抒情性と、近作に感じられる作風の深化は対照的だが、媚びずブレず、「美しいと思う音だけを書き続けた」という、メロディの心に沁みる魅力は変わらない。 憂鬱