■著者
福田和也

■内容紹介
幸田露伴の漢文脈はなぜ近代文学と接続しえなかったのか、トーマス・マンとワーグナーの壮麗なすれ違いはいかなる芸術を生み、ハイデガーによるテクネーの問いはいかにして人間性を説き起こし、エグルストンの風景はアメリカをどのように切り出したのか―圧倒的なエピソードの奔流と、豊穣かつ痛切な思惟が繰り広げる歴史と文学の交錯、数多の書物を世に問うてきた著者が渾身の力を注ぎながらついに果たしえなかった未完の連載を待望の集成。