【ガヤ】 GAJA

イタリアワインの帝王

イタリアワインの生産者として、間違いなくトップクラスの地位を不動ものとしているアンジェロ・ガヤ氏。いえ、イタリアに限ったことではなく、世界中の生産者の中でもトップクラスであることは疑いようがありません。アンジェロ・ガヤ氏は「イタリアワインの帝王」。高品質なワイン造りには妥協を一切せず、一貫した哲学を持って臨み、伝統を守りつつも常に革新的な新技術を取り入れる柔軟さを持ち、イタリアワインの地位の向上に最も貢献した人物の一人です。彼が名声を得たのは、北イタリアのピエモンテで造られるバルバレスコやバローロ。いや、彼が「バルバレスコ」を有名にしたと言っても過言ではないのです。かつて「ワインの王」と呼ばれたバローロは、その呼び名に相応しくあるべく、渋くて飲み頃になるまでに十数年を必要とするワインでした。それは、ネッビオーロというブドウ品種が果皮の色素が薄く、色の抽出のために果皮を長時間にわたって果汁に浸しておかねばならないことが一つの原因でした。これによって必要以上にタンニンも抽出され、渋いワインとなり、そのタンニンが柔らかくなるのに長期の熟成が必要だったのです。バローロよりも柔らかく、丸みがあり、「バローロの弟」と呼ばれるバルバレスコでさえ、酸味とタンニンが強いワインでした。【バリック — 革新的なスタイルの確立】…こんなネッビローロ種のワイン造りに改革のメスを入れたのがガヤでした。彼は発酵温度を管理し、余分なタンニンの抽出を抑え、バリック(小樽)による熟成でタンニンを柔らかくする方法を取り入れました。今でこそ多くの生産者がこういった醸造過程でワインを造っていますが、大きな樽で自然に任せて発酵させていた当時としては革新的なことでした。ガヤが革新的なネッビオーロのワインを造り始めたことは、ピエモンテ全体に大きな変化をもたらしました。バローロに関して言えばバリックの使用によって古来の味とは異なるバローロが造られるようになり、昔からのやり方を守り続ける伝統派vs革新のバリック派という図式が成立。この対決は1980年代、バローロ・ボーイズと呼ばれる小規模生産者たちの台頭によって、バリック派に軍配が上がりました。バルバレスコについては、ガヤが新しいバルバレスコを造り始めて以来、ガヤのワイン=イタリア最高峰という認識が生まれ、バルバレスコは「代表的なイタリアワイン」としての地位を築きました。こうしてバルバレスコやバローロは新しいスタイルのワインとなり、大衆に受け入れられ、賞賛を浴びるワインとなりました。【単一畑 — 純粋なテロワールの表現】…ガヤの改革はこれだけではありませんでした。1971年にはバルバレスコにある最高の区間から、ブルゴーニュのように単一畑のワインを造り始めました。これも当時としては全く考えられないことでしたが、ガヤは自分を信じて生産を始めたのです。これが「ソリ・サン・ロレンツォ」「ソリ・ティルディン」であり、後から「コスタ・ルッシ」が加わりました。この単一畑のワインは世界中で人気となり、大変高い評判を得ましたが、生産開始から約30年が経つ1990年代後半、今度は一転してこれらの単一畑から「バルバレスコ」と言う名前を排除して「ランゲ」として生産することにしました。その理由について、ガヤはこう述べています。「単一畑のワインは、その土地を表現しているにすぎない。私のフラッグシップワインは「バルバレスコ」そのものなのだ。しかし単一畑のワインを造ると、それらが最高のワインとして認識される。だから単一畑のワインを『ランゲ』に変えたのだ」その変更は、決して質を落とすというものではありません。「D.O.C.は、D.O.C.G.より質が劣るというものではない。ただ区間が異なるだけにすぎないのだ。」という独自の考えに基づいています。つまりクオリティは高い水準でキープしたまま、呼び名を変えただけなのです。「サッシカイアだって最初はヴィーノ・ダ・ターヴォラだった。でも優れたワインだろ?」彼は笑いながら、そう話すのです。その他ピエモンテにカベルネ・ソーヴィニヨンを植えたり、トスカーナに土地を買ってブルネッロ・ディ・モンタルチーノを造ったり、と常に新しいことを取り入れてワインを生産するアンジェロ・ガヤ氏。しかしどんなワインを造ろうとも、彼はイタリアワインの最高峰に君臨し続けているのです。ぜひ彼のワインを味わってみてください。他の生産者では味わうことの出来ない「ガヤの世界」があなたを素晴らしいイタリアワインの世界に導いてくれるはずです。


【『トレ・ビッキエリ』総獲得数トップ!! 名実ともにイタリアワインの最高峰!!】…世界でも強い影響力を持つ、イタリアワイン専門のガイドブック、ヴィニ・ディタリア(通称ガンベロロッソ)。23冊目となる2010年版は、18,000種類のワインが掲載され、391種類のワインが最高評価(トレ・ビッキエリ)を獲得しました。これはわずか2%という超狭き門! そして、イタリアのあまたあるワイナリーを差しおいて、ガンベロロッソ史上一番多くトレ・ビッキエリを獲得しているのが「ガヤ」なのです。

アンジェロ・ガイヤの新プロジェクト。カ・マルカンダが送り出すワイン。プロミスはメルロー種にシラー種などをブレンドしたミディアムボディタイプ。

色・タイプ 赤/ミディアムボディ/辛口
品種 メルロ55%、シラー35%、サンジョヴェーゼ10%
容量 750ml
産地 フランス ブルゴーニュ/シャンボール・ミュジニー