■著者
ロバート・リテル
渋谷比佐子

■内容紹介
1950年6月、CIAにヘッドハンティングされた数十人の男女が、ビルの一室に集められた。彼らはそこでスパイとしての心得を叩き込まれ、CIA独自の訓練を受けたのち、世界のCIA支局へ送り込まれる―正統派スパイ小説の常道を踏まえつつ、リテルの手腕は架空の人物を実在の人物のようにリアルに肉付けしながら、すでに知られた実在の人物をさらに掘り下げて、あたかも小説の登場人物のように印象的に描き出す。1989年にベルリンの壁が崩壊し、スパイ小説の危機がささやかれたが、世界の情勢からして諜報機関はいっそう必要の度を加えているらしい。良くも悪くも、スパイ小説界にこれからも題材を提供し続けることだろう。

■シリーズ名等
文芸シリーズ