本書は、「ソナチネアルバム」を通じて、曲の構造に対する興味や意識をもってほしい、という願いをこめて編集されている。クーラウやクレメンティ、モーツァルトやハイドンら古典派の名曲を収録するこの曲集は、これまで「弾き方」に対する解説がほとんどで、曲の構造についてはあまり語られてこなかった。しかし感性や音楽性をじょうずに表現するためには、形式や構造に対する理解や分析力が欠かせない。本書は、収録しているソナチネ全曲に、構造を一目で把握できる図と文章を載せた。学習者たちが初めて出会う「ソナタ形式」に意識的に取り組める