90年に発表されたアルバム。この年の秋は主演のVシネマ『極道忍者ドス竜』が発売され、柴田恭兵、錦織一清と共演した東宝映画『!ai-ou』が正月に公開され、すっかり役者づいてしまった感のある大槻ケンヂ。
???しかし、あくまでも彼は筋少のヴォーカリストである。ツインリードギターによるパワフルでエモーショナルなサウンドにのせた比類なき大槻ケンヂの詞の世界は、自分の心の殻の内に閉じ込められていく少年を描いている。精神の均衡を失い、他者との関りをもてない少年たち。大槻はそれを批判するのではなく、それでいいのだといいたげな作品を作りあげた。(堤 昌司)