新鋭の作曲家・土田豊貴の第21回朝日作曲賞受賞作品。新川和江の詩集『夢のうちそと』より4篇の詩をテキストとする。作曲者は、魅惑的な詩集との距離感を保ちながら、巧みな比喩表現による言葉の佇まい、詩に内包する抒情性・世界観を豊かな感性で捉えている。各曲の性格や構造はシンプルでありながらそれぞれ明確な個性を持っており、音像、響き、緩急により全曲を通して大きなドラマを描くこと意識している。合唱との対等なアンサンブルとなることを念頭に書かれたピアノパートの存在感も際立っており、聴き手には絵画的な、色彩豊かな印象をも