■著者
根本きこ

■内容紹介
週に4日はcoyaという店をやっている。夫婦で切り盛りしているこの店の4日間は、潤がお酒や珈琲を淹れ、私が料理を作る。店が開いている時間帯、お互いほとんど言葉を交わさない。ただ、グラスや皿を洗う音だけが台所の土間に響き、その様子で互いの持ち場の有り様を察する。店は、もちろん友人もやってくれば、まったく初対面の人も、ガラガラと引き戸を開けて訪れてくださる。そんな人々の流れは再び旅を感じさせるかのように、それぞれが造り出すその時々の空間がある。そう、coyaでは旅人を迎えるような気持ち。つまり、旅は私のキーワード。