内容紹介
ブラームスの管弦楽作品として、演奏会でも頻繁に取り上げられ、親しまれている3曲だが、作品の成り立ちを詳細に分析する本解説では、それぞれが作曲家としての里程標を成す重要な作品であることを、明らかにしている。作品56という番号を持つ「ハイドン・ヴァリエーション」は1872年、ブラームスがウィーン楽友協会の芸術監督に就任し、オーケストラを実地に探究する機会が増えたことが、作曲の契機となった。変奏曲という枠組みのなかで、素材労作やオーケストレーションに重点を置いた書法の洗練を極めることができたとい