2004年、舫の会第8回演奏会(指揮:岸信介/ピアノ:由良郁子)において初演されて以来反響をよんでいる注目作。若林初のオリジナル合唱作品出版となる本作は、寺山修司初期の短歌18首をテキストとした二部構成の作品。「誰もがかならずとおる、青春の時。はじめてのものとの遭遇、おののきやふるえ、そして陶酔と不安・・・分裂しつつも、混合してゆく感情の激しいゆらぎ・・・」(作曲者まえがき)、寺山詩句の醸し出す抒情性の絶頂とでもいうべきイメージが、若林の瑞々しく繊細な響きと渾然一体となり聴き手の心へ鮮やかに刻み込まれる。