グリーグ(Edvard Grieg 1843-1907)の没後100年にあたる2007年に、本国ノルウェーで出版された伝記の日本語版。出世作のピアノ協奏曲や、国民的人気を獲得するに至った《ペール・ギュント》の音楽、生涯にわたって書き続けた十集からなる《抒情小曲集》といった名作を生み続けたこの作曲家の60余年の生涯を共感をもって追っている。作品にまつわる折々の作曲家の姿を、ノルウェーの自然や風土の中で丹念に描いたことで、「現代のグリーグ演奏につながる質の高い評伝」との評価を得た1冊である。著者が長年奉職した