| アニス |
●学名 | Pimpinella anisum |
| ●科名 | セリ科 |
| ●種類 | 草本 |
| ●精油を抽出する部分 | 種子(果実) |
| ●精油の抽出方法 | 水蒸気蒸溜法 |
| ●ノート | トップ~ミドルノート |
| ●支配星 | 太陽 |
| |
| ●芳香の特色 |
| ピリッと鋭い、リコリス(カンゾウ)様の、とても温かみのある香り |
|
| ●植物としての特徴 |
| アニスの原産地は中東ですが、現在ではヨーロッパの比較的温暖な地域、ならびに北アフリカとアメリカ合衆国でもみられます。栽培しますと、60センチ強の草丈になります。その葉は細かい羽毛のようで、小さな白い花をつけます。灰褐色の種子(果実)を砕いて蒸溜しますと、精油の収穫が増えます。アニスの精油は低温で凝固しがちですから、手で温めてから使用する必要があるかもしれません。 |
|
| ●歴史と神話 |
| アニスは古代のいろいろな文化で、とりわけ中東で栄えた文明世界では尊ばれました。実践的なエジプト人はアニスの種子をパンづくりに使いました。たぶん、これに駆風特性があったためでしょう。ローマ人はこれを催淫剤としてむかえました。ローマ人はこの種子を「ムスタケウス」というスパイシーなケーキにも用いました。ギリシャ人は、これが消化管に鎮静作用をあらわすことをよく知っていました。もっとずっと時代が下って、これはペルノーやアブサンのようなリキュールとコーディアル(あまみをつけ、香味を加えた濃い味のアルコール飲料)に使用されました。インドでは、この種子をかんで息を芳しくすることが行われました。これはまた、練り歯磨きとマウスウォッシュの成分として使われています。 |
|
| ●科学的な組成 |
| アニスアルデヒド(アルデヒド)、アネトール、メチルカビコール(フェノール類)、リモネン(テルペン) |
|
| ●治療上の特性 |
| 緩下作用、強心作用、去痰作用、駆虫作用、駆風作用、健胃作用、抗胸部感染作用、催淫作用、催乳作用、殺寄生虫作用、殺虫作用、刺激作用、消化促進作用、制吐作用、鎮痙作用、分娩促進作用、利尿作用 |
|
| ●注意すること |
| きわめて強力な精油ですから、あまりひんぱんにマッサージにこれを用いないことです。皮膚感作が生じる恐れがあるためです。一般に刺激剤になりますが、過度にこれを使用しますと、体の機能の鈍化をひきおこします。極端な場合には、循環障害と脳充血をひきおこす可能性もあります。妊娠中はこの精油を使うのを避けるべきであることは確かです。これを用いるのをいっさいやめたほうがよいかも知れません。 |
|
| ●心にたいする働き |
| |
| ●体にたいする働き |
消化器系へのアニス油の効果は有名です。消化不良、鼓脹に効果があると思います。嘔吐と吐き気を静めるようです。ことに、それが神経性のものであるときによく効きます。腸の蠕動を刺激して、内容物を移動させる働きがあります。乏尿症(尿量が過小になる症状)にこれが役立つことは明らかです。 この精油は、心臓の過労にたいする刺激剤として使用されてきましたが、それと同時にこれには心悸亢進を鎮める力もあります。循環系と気道にたいする全般的な強壮剤になります。これは、肺と心臓の疾患全般に使われてきましたので、喘息と呼吸困難によい結果をもたらしてくれるでしょう。アニス油には加温特性がありますから、かぜにも役立つと思います。 インポテンツや冷感症のような性的な障害にもこの精油が助けになるようです。ともかくローマ人たちはそう考えていました!これは各種の分泌腺を刺激しますし、またこれ自体にエストロゲンが含まれていることから、生殖器系の機能を整える効果があると考えられます。これはまた月経痛を和らげ、出産時には分娩を促し、母乳哺育をしている母親の母乳の出を刺激します。 頭痛とめまいに悩む人、二日酔いに苦しむ人には、アニス油が役立ってくれます。 |
|
| ●肌にたいする効果 |
| この精油はシラミと、疥癬の原因となるカイセンチュウをおいはらうといわれています。また、これは一般に、感染性の皮膚疾患を治す力があるという評判があります。 |
|
| ●ブレンドの相性がいい精油 |
| アミリス油、カルダモン油、ガルバナム油、キャラウェイ油、コリアンダー油、シダーウッド油、ディル油、フィンネル油、チグレン油、マンダリン油、ローズウッド油、ローレル油 |
|
| ここまでが精油の解説の例 |