これまで合唱化されることのなかった古事記上巻、天地創生の神話をテキストとする混声合唱とピアノのためのカンタータ。結婚、国生み、神生み、火の神を生んだことによるイザナミの逝去、そしてイザナキが黄泉の国へ行ってそこから逃げ帰るところまでの物語を描いた総演奏時間45分、4つの楽章からなる大作である。古事記の原文がそのまま歌詞として歌われる。謡曲の節回しを思わせる旋律と簡素な筆致に洗練を極めるピアノの響きが高度の演奏効果を生む。
作曲の段階から舞踏を伴った上演も想定されており、初演では琉球舞踊を取り入れた華