熊本で住職をする傍ら、長年に渡り詩作を通して水俣病を伝え続けている詩人・吉津隆勝の第六詩集『残照不知火(しらぬひ)』より、5篇の詩をテキストとする混声合唱組曲。詩人は、「人間とは何者か。何のために生きているのか。」という根元的な問いと向き合いながら、水俣病の悲劇をありのままに伝えるとともに、混沌とした現代を生きる人々に鋭く切り込んで、問い、励まし、勇気づける。
荻久保和明の音楽は、代表作《しゅうりりえんえん》から約四半世紀を経てその流れを汲む本作でも、氏ならではの独創的でダイナミックな楽想を展開し、