■著者
田中康裕

■内容紹介
終焉の時はすでに始まっている。現代の精神病理を代表する「解離性障害」や「発達障害」は心理療法をどう変えたのか?現代の意識の特徴である「サイコロジカル・インフラの消失」とはどのような事態か?人類の精神史において心理療法というプロジェクトがどのように展開してきたのか。そのプロセスを解き明かし、今日の心理療法の在り方を根底から問う。ここがロドス島だ、ここで跳べ!

■目次
今日の心理療法の在り方;第1部 心理療法と「近代」―ユングの三つの夢を通して(神話的世界へのイニシエーション―ファルスの夢;「近代の意識」の本質―影入道の夢;神話的世界の埋葬―家の夢);第2部 心理療法における「近代」と「前近代」(心理療法の始まりと「意味の病」;心理療法と錬金術の論理;心理療法の本性としての“非治療性”);第3部 心理療法と「現代の意識」(心理現象としての解離;発達障害は心理療法をどう変えたのか?;ユビキタスな自己意識とその心理療法);心理療法の終焉;心理療法家に求められるもの―カフカの『掟の門』をめぐって