1775年ザルツブルクで19歳のモーツァルトが、生涯この時期にだけ短期間に集中して作曲した5曲のヴァイオリン協奏曲の中でも、特に3番、4番、5番は広く愛好されています。またヴァイオリンを本格的に勉強する人にとって避けて通ることのできないコンチェルトで、特に音楽大学をヴァイオリンで受験しようという人は、この中のどれか1曲をマスターする必要があるでしょう。<br>この「第5番」は、自筆譜に立脚して現在考え得るモーツァルトの演奏法と解釈を示した楽譜です。若くしてヨーロッパで研鑽し、ベルリンを中心に演